Kanon89’s blog

花音鍼灸治療院のブログ

心の問題

臨床をはじめるとすぐに気がつくのが心の問題です。
体と心は表裏の関係にあり、不二のものです。
体が悪ければ心も落ち込み、心が病めば体も不調をきたす。
さらに施術者に対する患者様の心持ちも施術効果に大きな影響を与えることを、身をもって感じました。
そこで産業カウンセラーの資格を取りました。カウンセリングも出来る鍼灸師になりたかったからです。
おかげで”傾聴”というカウンセリングで核となる姿勢、さらに施術中何を話せば良いか、また何を話さなくてもいいのかが明確に分かるようになり、安心して施術に臨めるようになりました。
その頃往診で担当させて頂いていたホスピスの患者様との経験で、産業カウンセラーではカヴァーできない領分に突き当たり、もっと深く学ぼうとスピリチュアルケアを真剣に学ぶことにしました(今の日本では一般的にスピリチュアルというと変な意味になってしまいますが)。
看取りの場面では、やり直しが絶対にきかない。
死に面した患者様にどのように寄り添い、何を語りかければ良いか(または何を語らずにいるか)、専門的に学ばなければと思い、スピリチュアルケアが学べる大学へ1年間通うことにしました。それが武蔵野大学臨床傾聴士養成講座です。
コロナ前、ギリギリのタイミングで武蔵野大学認定臨床傾聴士となることが出来ました。
WHOが謳うBODY・MIND・SPIRIT。人間という存在まるごとすべてをケアできる施術家になることが、私が究極の目標とするところです。